悠仁親王の学力を語る上で欠かせないのが、2023年11月に発表された学術論文「赤坂御用地のトンボ相―多様な環境と生息確認種―」(国立科学博物館研究報告陸上生態系第16巻)です。共同研究者とともに執筆されたこの論文は、2012年から2022年までの約10年間にわたり、赤坂御用地内で確認されたトンボ類38種を生態写真とともに詳細に記録した学術的価値の高い調査資料です。
これに対し、一部のネット言論では「東京大学の学校推薦型選抜(推薦入試)に出願するための実績作りではないか」という批判的な見解が噴出しました。しかし、生物学の研究者コミュニティからは「10年という長期間にわたる地道な定点観測と生息環境の分析は、高校生の論文として極めて質が高く、純粋な学術的好奇心がなければ到底成し遂げられない」と、研究そのものの真摯さを評価する声が多数を占めています。
秋篠宮家には、昭和天皇の海洋生物学、上皇さまのハゼ類研究、秋篠宮さまの家禽類・ナマズ研究と受け継がれてきた「皇室の自然誌研究」の伝統があります。幼少期から宮邸の庭園で泥だらけになりながら昆虫を探し、自らビオトープを造成された悠仁親王の歩みは、入試対策として作られた経歴ではなく、皇族としての探究の系譜そのものなのです。