寅さんゆかりの店柴又グルメを巡る散策において、参道の喧騒から一歩奥へと足を踏み入れると、知る人ぞ知る名店や憩いの空間が広がっています。その代表格が、柴又帝釈天そば名店の詳細まとめでも必ず上位に挙げられる「やぶ忠(やぶちゅう)」です。
帝釈天の裏手や参道周辺に店を構える「やぶ忠」では、毎朝手打ちされるコシの強い二八そばが評判を集めています。下町らしい濃いめの江戸前つゆに、サクサクに揚げられた大ぶりの海老天や季節の山菜が絡む天ざるは、重たすぎないランチを求める参拝客から絶大な支持を得ています。また、帝釈天の脇道に静かに佇む「紅葉庵」など、隠れた手打ちそばの実力店も点在しており、門前町の麺文化の厚みを感じさせます。
そして、散策の途中で絶対に立ち寄るべき柴又帝釈天周辺隠れ家カフェが、登録有形文化財にも指定されている「山本亭」です。カメラ部品メーカーの創業者・山本栄之助氏の旧居であるこの近代和風建築は、和洋折衷の美しい書院造りと、米国の日本庭園専門誌で常に国内トップクラスの評価を受ける見事な純和風庭園を擁しています。
山本亭(東京都葛飾区柴又7-19-32、営業時間9:00〜17:00、入館料100円)の喫茶スペースでは、庭園の緑を眺めながら、挽きたての抹茶と季節の和菓子セット(税込600円前後)や珈琲を楽しむことができます。参道の活気ある賑わいから一転、静寂とせせらぎの音に包まれるこの空間は、まさに大人のための究極の隠れ家といえます。