輝かしいステージの裏で、ノーラン姉妹は家族グループ特有の葛藤や重い病魔との過酷な戦いを経験してきました。グループの生い立ちから、メンバーそれぞれの2026年現在の歩みをたどります。
ファミリーグループとしての出発と歩み
アイルランド・ダブリンで生まれた姉妹は、歌手の両親のもとで幼少期から歌の才能を磨き、1970年代初頭に家族グループ「ザ・シンギング・ノーランズ」としてイギリス・ブラックプールを拠点に活動を本格化させました。その後、アン、デニス、モーリン、リンダ、バーニー、コリーンの姉妹を中心とした「ザ・ノーランズ」へと改名。幾度かのメンバー変遷を経ながら世界的な成功を掴みました。
名リードボーカル・バーニーの死因と歌声の記憶
ノーランズのパワフルで表情豊かな歌声を一手に担っていたのが、三女のバーニー・ノーラン(Bernie Nolan)でした。彼女の卓越したボーカルがあったからこそ、グループは数々の大ヒットを記録しました。
しかし、バーニーは2010年に乳がんを患っていることを公表。過酷な闘病生活を続け、一度は寛解を発表したものの、2012年にがんが骨や脳、肺などへ転移していることが判明しました。彼女は自叙伝を通じて自身の闘病を赤裸々に発信し、多くの人々に勇気を与え続けましたが、2013年7月4日、52歳の若さで逝去しました。その早すぎる死は、イギリス本国のみならず日本のファンにも深い悲しみをもたらしました。
2026年現在のメンバーたちの姿
バーニーの旅立ちと残された姉妹たちも、それぞれ異なる人生のステージで前を向いて歩んでいます。
- コリーン・ノーラン(Coleen Nolan):末っ子のコリーンは、現在イギリスの大人気長寿情報番組『Loose Women』の看板パネリスト・司会者として国民的な知名度を誇り、タレント・作家として大活躍を続けています。
- リンダ・ノーラン(Linda Nolan):乳がんの再発および脳や肝臓への転移と向き合いながらも、メディアを通じて前向きに闘病の現状を発信し続け、人々に強い希望を与えています。
- アン・ノーラン(Anne Nolan):乳がんの手術・治療を乗り越えて見事に寛解。自叙伝の執筆や公の場での講演活動を行っています。
- モーリン・ノーラン(Maureen Nolan):ミュージカル舞台『ブラッド・ブラザーズ』をはじめとする演劇界で実力派女優・歌手として長年高い評価を獲得しています。
- デニス・ノーラン(Denise Nolan):ソロ歌手としての活動をマイペースに継続し、私生活でも長年のパートナーとの絆を育んでいます。