食卓で混同されがちな柑橘といえば「かぼす」と「すだち」です。一見よく似ていますが、サイズ感や味わいの設計、主な産地には明確な違いが存在します。
まず大きさの目安として、かぼすはテニスボール大(約100〜150g)で果汁がたっぷり含まれるのに対し、すだちはゴルフボール大(約30〜40g)と小ぶりです。また、すだちが徳島県の特産でシャープな酸味を持つのに対し、大分県を代表するかぼすはクエン酸由来のまろやかな酸味と独特の芳醇なアロマが特徴。料理全体の味を優しく包み込む懐の深さがあります。
ハウス栽培を含め年間を通じて流通していますが、露地栽培された大分県産かぼすの旬の時期は8月中旬から10月頃。この時期の果実は鮮やかな濃い緑色で、果汁のジューシーさと爽快な香りがピークを迎えます。11月以降に出回る完熟した黄色いかぼすは、酸味が落ち着いて甘みが際立ち、鍋料理やドレッシングに絶妙なアクセントを与えてくれます。