子どもの手足口病における典型的な初期症状は、「軽い発熱」「機嫌の悪さ」「食欲低下」から始まります。熱は約3割から半数の患者で見られますが、37度台後半から38度前後の微熱にとどまり、1〜2日程度で速やかに解熱するケースが大半です。
発熱とほぼ同時、あるいは解熱前後に現れるのが特徴的な水疱性の発疹(ぶつぶつ)です。米粒大の赤く盛り上がった水疱が、手のひら、足の裏、足の甲、口の中の粘膜、膝やお尻まわりに多発します。この発疹の経過としては、発症から2〜3日目をピークに徐々に枯れて褐色に変わり、約1週間から10日ほどで跡を残さず自然に消退していくのが一般的なパターンです。
ただし、ごく稀にウイルスが中枢神経に入り込み、髄膜炎や脳炎、急性弛緩性麻痺などの合併症を引き起こすリスクが存在します。以下の「重症化サイン」が見られた場合は、夜間や休日であっても直ちに救急外来や小児科を受診してください。
- 38度以上の高熱が3日以上続いている
- ぐったりして視線が合わない、意識が朦朧としている
- 呼びかけに対する反応が明らかに鈍い
- 水分を全く受け付けず、半日以上おしっこが出ていない
- 激しい嘔吐を繰り返す、またはピクつき(筋クローヌス)が頻発する