インターネット上の口コミや評判、現地利用者のリアルな証言を突き合わせると、乗船前に抱いていたイメージと現場体験の間には一定のパターンが見受けられます。
好意的なレビューで目立つのは、単なる洞窟鑑賞にとどまらない「国定公園の大自然とボート体験そのものへの高揚感」です。取材に応じた30代の旅行者は、「洞窟の中の青さも息をのむ美しさだったが、それ以上に岸壁に群れるウミネコへの餌付け体験や、水深数メートルの海底まで透き通る海の綺麗さに圧倒された。まるで天然のアトラクションに乗っているようだった」と語っています。ガイドによる小樽の歴史やニシン漁の遺構にまつわる軽妙な語り口も、クルーズ全体の満足度を大きく押し上げています。
一方で、厳しい意見の大半は「当日の海況急変」と「キャンセル・変更のオペレーション」に集中しています。海洋性の気象は変わりやすく、市街地が無風であっても沖合は白波が立っているケースが多々あります。小樽青の洞窟の運航状況は当日の朝、波浪予報や風速をもとに各社が最終判断を下します。出航直前に安全基準を超えて欠航が決まり、旅程の再調整を余儀なくされた観光客の不満が、レビュー欄に低評価として表出している側面は見逃せません。