受験生の進路指導において、過去数年の固定観念は通用しません。河合塾や駿台などの大手予備校が公表する最新の入試データによると、京都橘大学の偏差値はおおむね42.5〜55.0のレンジに収まりますが、学部学科による傾斜が鮮明です。特に国家資格直結の看護学科や理学療法学科、先端テクノロジーを扱う工学部情報工学科、そして総合心理学部が上位ラインを牽引しています。
特筆すべきは、関西圏の高校生にとって主戦場となる公募推薦入試(学校推薦型選抜)の実質倍率です。例年、11月中旬から行われる選抜では、医療系や心理系で3.0倍〜5.0倍超の学科が続出しています。「産近佛龍(京都産業大、近畿大、佛教大、龍谷大)」の併願先として位置付けられていた構図から、現在では「第一志望として確実に年内合格を掴み取りたい層」と「中堅上位校からのスライド層」が激突する激戦区と化しました。
入試難易度の観点から言えば、現在の京都橘大学は「記念受験や無対策で受かる大学」ではなく、過去問対策と基準点の確保が必須となる中堅上位校の立ち位置を固めています。