「グループではなく1人旅や夫婦で静かに過ごしたい」という層から絶大な支持を集めているのが、1号車に設定されているデラックスカーです。通常特急料金に加えて320円〜520円程度の特別車両料金を支払うだけで、横3列(1人掛け+2人掛け)の重厚な織物シートに身を委ねることができます。
SNSや大手旅行サイトのクチコミ分析でも、「わずかワンコイン程度の課金で新幹線のグリーン車に迫る静けさとシートピッチが手に入る」「1人掛けシートは隣に気兼ねなく完全にリラックスできる」と、その満足度は極めて高い数値を維持しています。
一方で、近年の旅行者が最も注意しなければならないのが車内の電源コンセント環境です。設備状況を整理すると、車両ごとに明らかな格差が存在します。
- デラックスカー:全席に専用コンセントを完備
- サロン席・ツイン席:各ブースのテーブル下にコンセントを完備
- レギュラーカー(普通席):座席ごとのコンセントは非設置(車端部の一部設備等に限られる)
近年の新型特急では当たり前となった「全席コンセント」ですが、伊勢志摩ライナーの普通車では移動中にスマートフォンやPCを自由に充電できる環境が整っていません。充電目的でレギュラー席を選ぶと大きな誤算となるため、車内でデジタル機器を多用する旅行者はデラックスカーまたはサロン席を指名買いするか、大容量モバイルバッテリーを携帯するのが賢明です。
また、乗車した際に必ず立ち寄りたいのが運転台直後に設けられた「パノラマデッキ」です。前面展望を乗客全員に開放するフリースペースとなっており、伊勢志摩の豊かな自然や伊勢平野を突き進むダイナミックな前面車窓を、立ったまま間近で体感できます。