『クレヨンしんちゃん』は30年以上の歴史を持つ長寿番組であり、野原ひろし以外にも多くの重要キャラクターでキャスト交代が実施されてきました。その一覧を振り返ると、制作陣がいかに作品の世界観を守りながら慎重にバトンタッチを進めてきたかが分かります。
主要キャストの変遷は以下の通りです。
- 野原しんのすけ:矢島晶子さん ➔ 小林由美子さん(2018年7月交代。声の維持が難しくなったことによる自発的降板)
- ぶりぶりざえもん:塩沢兼人さん ➔ 神谷浩史さん(2000年に塩沢さんが不慮の事故で急逝後、16年間のセリフなし期間を経て2016年に神谷さんが後任)
- よしなが先生:高田由美さん ➔ 七緒はるひさん(2009年交代)
- 園長先生(高倉文太):納谷六朗さん ➔ 森田順平さん(2015年交代。納谷さんの逝去に伴う)
特にぶりぶりざえもんが16年間もの間「塩沢さん以外の声は考えられない」と声を出さずに封印されていたことからも明らかなように、テレビ朝日およびシンエイ動画の制作陣は、オリジナルキャストが吹き込んだ魂を極めて神聖なものとして扱っています。その中で、野原ひろし役は一家の大黒柱として1週たりとも休ませることができない存在だったからこそ、全幅の信頼を置ける森川智之さんへの打診が行われたのです。