厳格な生殖医療の法的・医学的審査を経てギネス世界記録に「初産の最高齢記録」として公式認定されたのは、スペイン人女性のマリア・デル・カルメン・ボウサダ・デ・ララ(Maria del Carmen Bousada de Lara)さんです。
マリアさんは66歳358日だった2006年12月、アメリカ・ロサンゼルスのクリニックで卵子提供と精子提供による体外受精を受け、双子の男児を出産しました。当時、クリニック側には上限年齢制限を回避するために自らの年齢を「55歳」と偽って申告していた事実が後に判明しています。
「母の介護を終え、長年の夢だった母親になりたかった」と語っていたマリアさんですが、出産からわずか約2年半後の2009年7月、卵巣がんのため69歳でこの世を去りました。遺された幼い双子の兄弟は親族に引き取られることとなり、この出来事は「親のエゴと子どもの福祉」という超高齢出産の抱える影の部分を浮き彫りにする契機となりました。