常滑観光の中心といえば、迷路のような路地に窯元の煙突や黒塀が残る「やきもの散歩道」です。名鉄常滑駅から徒歩数分でアクセスできるこのエリアには、思わず足を止めたくなる見どころが点在しています。
なかでも、明治期の土管や昭和初期の焼酎瓶がびっしりと埋め込まれた「土管坂」は、常滑を象徴するフォトジェニックな景観です。高台から街を見守る巨大招き猫「とこにゃん」や、廻船問屋の暮らしを今に伝える国指定重要文化財「瀧田家」など、歩くほどに歴史の奥行きを実感できます。
散策の合間に手に取りたいのが、国の伝統的工芸品である常滑焼の急須です。鉄分を豊富に含んだ朱泥(しゅでい)の土で作られる急須は、使い込むほどに艶を増し、お茶に含まれるタンニンと反応して渋みを和らげるという際立った特徴を持っています。精巧な茶こし部分まで職人の手技で作られており、現代の暮らしに豊かなティータイムをもたらす逸品として国内外で再評価されています。