検索上位に並ぶ個人ブログやSNSアカウントでは、「目撃情報の真相」と銘打って、あたかも決定的な瞬間を捉えたかのような投稿が目立ちます。しかし、情報リテラシーの観点からこれらを精査すると、驚くほど脆弱な根拠の上に成り立っていることが分かります。
多くのユーザーが陥る盲点は、「目撃談=動かぬ証拠」と無条件に信じ込んでしまう心理です。例えば、週末の高級デパートで「ベビーカーを押していた」「小さな子供の手を引いて歩いていた」という報告が上がったとします。しかし、現場に居合わせた関係者に事実関係を再確認すると、ドラマや映画の撮影リハーサルであったり、親族や友人の子供を一時的に預かっていただけという事例が多発しています。
さらには、アクセス数を稼ぐ目的で「名門小学校の説明会で見た」「幼児教室に入会していた」という完全な虚偽の体験談を創作する悪質なアカウントも存在します。公式なアナウンスメントがない限り、ネット上の目撃談は「真偽不明のフィクション」として受け止めるのが、現代の情報空間を生きる読者にとって不可欠な防衛策です。