Q1:散歩中に後ろ足をピョコッと浮かせても、本人が痛がらず元気に走っていれば様子見でいいですか?
A1:絶対に様子見で放置してはならない。痛がらないのは「痛くない」のではなく、一瞬お皿が外れて戻った違和感に対応しているだけである。この動作を放置すると、膝の滑車溝の軟骨が徐々に削れ、ある日突然靭帯断裂や激痛を伴う関節炎へと悪化する。早急に動物病院で触診とレントゲン検査を受け、正確なグレードを特定すべきである。
Q2:トイプードルがよくする「お姉さん座り」はパテラのサインですか?
A2:極めて濃厚なサインの一つである。犬が正常に「お座り」をする際、両膝は深く折り曲げられて体幹の下に収まる。しかしパテラを抱えている犬は、膝を曲げるとお皿が外れて強い不快感や圧迫感を覚えるため、患側の足を外側や横へ投げ出すようにして座る癖がつく。日常的にお姉さん座りが見られる場合は、すでにグレード2前後に進行している疑いがある。
Q3:高価な関節サプリメントを飲ませれば、パテラの手術を回避できますか?
A3:サプリメントで手術を回避することはできない。関節サプリメントは軟骨の保護や炎症の緩和をサポートする栄養補助食品であり、浅くなった骨の溝を深くしたり、緩んだ靭帯の走行を整えたりする物理的な矯正力は皆無である。サプリメントに過度な期待を寄せて外科的治療のタイミングを逃すと、骨の変形が進み、将来的に手術自体が困難になる恐れがある。