ネット上の情報で最も頻繁に見られる危険な誤解が、「他人の感情や行動をコントロールしようとする願い事」です。例えば「浮気性の夫が私だけを愛してくれますように」や「苦手な上司が異動になりますように」といった内容がこれに該当します。
スピラー氏の教本でも明確に警告されていますが、占星術的にも心理学的にも、他人の自由意志を変えるデクラレーションは無効とされます。それどころか、他者へのコントロール欲求は「相手が期待通りに動いてくれない」という苛立ちを増幅させ、強い被害者意識を固定化させる罠となります。
この場合に必要なのは、心理学でいう「心理的バウンダリー(境界線)」の確立です。他者を変えようとするのではなく、「私は他人の気まぐれな言動に動揺せず、自らの機嫌を自分で取るプロフェッショナルです」「私は自分を軽んじる関係性から潔く距離を置き、尊重し合える人々とだけ時間を使っています」と、主語を自分自身へ引き戻すリフレーミングが不可欠となります。