下まぶたのできものは、発生部位やまぶたの構造、炎症の有無によってタイプが明確に分かれます。自身のまぶたに起きている症状を照らし合わせることで、大まかな原因を絞り込むことが可能です。
まず代表的な4つの症状パターンを確認してみましょう。
① 下まぶたが赤く腫れる・瞬きをすると痛い
急激に赤みや熱感を持ち、触れると明確な痛みがある場合、最も疑われるのは急性細菌感染症である麦粒腫(ばくりゅうしゅ・通称ものもらい)です。まつ毛の毛根や皮脂腺に黄色ブドウ球菌などが入り込み、化膿性の炎症を引き起こしています。進行すると白っぽい膿点(膿の出口)が表面に現れるケースがあります。
② 下まぶたにしこりがある・痛くない
赤みや強い痛みは伴わないものの、皮膚の下に軟骨のようなコロコロとした硬い球状の結節(しこり)を触れる場合、霰粒腫(さんりゅうしゅ)が強く疑われます。これは感染症ではなく、まつ毛の内側にある脂質を分泌する器官「マイボーム腺」の出口が塞がり、分泌物が内部に溜まって慢性の肉芽種を形成した状態です。
③ まぶたの縁や皮膚に小さな白いできものがある
痛みがなく、ポツポツとした1〜2ミリ程度の白い粒が見られる場合、2つの可能性があります。まぶたの縁(まつ毛の内側の粘膜境界)に白や黄色の小さな油脂の塊があるならマイボーム腺梗塞、まぶたの皮膚表面に真珠のような白く硬い小結節ができているなら目の周りのイボとも呼ばれる稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)が考えられます。
④ 下まぶたの内側に平らな黄色い盛り上がりがある
目頭付近の下まぶたに、痛みやかゆみのない平らな黄色い隆起が現れた場合、眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)の疑いがあります。これは真皮内にコレステロールを貪食した組織球が集積したものであり、脂質異常症を背景に発症する例も少なくありません。