3月12日は何の日?財布・モスの由来から重大事件の記憶まで総力追跡

3月12日は何の日?財布・モスの由来から重大事件の記憶まで総力追跡

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春の気配が本格化する3月中旬、カレンダーにおいて最も商業的かつ文化的な盛り上がりを見せるのが3月12日です。この日に制定されている代表的な記念日には、巧みな言語感覚と企業精神が生み出した明確なバックボーンが存在します。

筆頭に挙げられるのが「財布の日」です。由来は極めて明快で、「さ(3)い(1)ふ(2)」の語呂合わせ。紳士・婦人服飾雑貨を手がける企業や業界団体が提唱し、日本記念日協会にも認定されています。単なる言葉遊びにとどまらず、日本古来の「春に買う財布は中身が張る(張る財布=春財布)」という縁起担ぎの風習と結びつき、新年度を迎える直前の買い替え需要を喚起する決定打として定着しました。百貨店やECモールの販売データを見ても、3月上旬から中旬にかけてのウォレットカテゴリーの売上は、クリスマス商戦に匹敵する年間のピークを描きます。

同じく国民的な認知度を誇るのが、株式会社モスフードサービスが制定した「モスの日」です。1972年(昭和47年)3月12日、東武東上線成増駅南口(東京都板橋区)の商店街の一角に、わずか2.8坪の実験店舗(パイロットショップ)が産声を上げました。創業者である櫻田慧氏がアメリカのファストフード文化を日本人の味覚に適合させようと奮闘した原点であり、同社はこの創業日を記念して1997年に記念日を制定。毎年この時期には、創業の志を忘れない姿勢の象徴として、来店客に感謝のメッセージとともに「植物の種」やミニ栽培キットをプレゼントする取り組みを半世紀以上にわたり継続しています。

さらに、甘党の注目を集める「スイーツの日」もこの日です。「ス(3)イ(1)ーツ(2)」の語呂合わせから、スイーツカルチャーの普及とスイーツを通じたコミュニケーションの促進を目的に制定されました。ホワイトデー(3月14日)直前の週末や金曜日と重なりやすいタイミングでもあり、製菓業界のギフト商戦と連動した強力な購買フックとして機能しています。加えて、下着メーカー大手のワコールが下着のサイズ確認を呼びかける「サイズの日」も同日の語呂合わせから誕生するなど、3月12日は数字の音感を巧みに捉えた記念日の集積地となっています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。