上鶴間高校の志願倍率は、近隣の公立高校との位置関係や定員調整によって毎年微妙な揺らぎを見せます。過去数年間の確定倍率を振り返ると、極端な激戦化が起きることは稀で、概ね1.00倍〜1.12倍の穏やかなレンジに収まる傾向が続いています。定員割れ寸前となる年度もあれば、わずかに受験生が溢れて十数名から数十名の不合格者が出る年度もあり、「隔年現象」に近い小刻みな上下動を繰り返しています。
この倍率動向の鍵を握っているのが、近隣に位置する麻溝台高校、橋本高校、座間総合高校、大和東高校といった相模原・大和エリアの公立校グループです。特に倍率が高くなりやすい中堅校から志願変更期間(志願先変更の受付期間)に志望校を下げてくる層が、上鶴間高校に流入するケースが定期的に見られます。最初の志願変更前の倍率が1.00倍未満(定員割れ)だったとしても、締切直前の駆け込み出願によって最終的に1.05倍前後に跳ね上がるパターンがあるため、事前の倍率発表だけで油断することは禁物です。
ただし、倍率が1.10倍程度まで上がった場合でも、合格ボーダーラインが跳ね上がるわけではありません。上位層が急増するわけではなく、あくまで「オール3前後・当日得点170点前後」の学力層が密集する展開となるため、1問のケアレスミスが当落を分けるシビアな争いになります。過去問演習の段階から「取れる問題を絶対に落とさない精度の高さ」を養っておくことが最大の防衛策です。