観光情報サイトや個人の旅行ブログで頻繁に見受けられる致命的な誤解が、「青の運河」と「小樽雪あかりの路」を同一視、あるいは同じ時期に長期間開催されていると思い込んでしまうケースです。
冬の夜景イベントとして定着しているこの2つは、コンセプトも開催期間も全く異なります。「青の運河」は小樽観光協会などが主催する『小樽・余市ゆき物語』のメイン企画であり、約1万個の青色LEDを用いて運河を幻想的にライトアップする長期イルミネーション(11月上旬〜2月中旬)です。近代的なイルミネーションの美しさを楽しむ演出となっています。
これに対し、全国的な知名度を誇る「小樽雪あかりの路」は、地元市民や海外からのボランティアが一つひとつ手作りしたスノーキャンドルやアイスランタンに、本物のロウソクの火を灯す情緒的イベントです。開催期間は例年2月上旬から中旬にかけてのわずか8〜10日間前後に限られており、点灯時間もボランティアによる手動点火のため17:00から21:00までと短時間です。
「小樽に行けばいつでも雪あかりが見られる」と誤認して1月や2月下旬に訪れ、キャンドルが灯っていなかったと落胆する旅行者は毎年少なくありません。LEDによるサイバーな青のきらめきを求めるのか、雪と炎が生み出す素朴で温かな揺らめきを求めるのかによって、訪れるべき日程は厳密に区別する必要があります。