危険予知活動の基本骨格となるのが、中央労働災害防止協会(中災防)が提唱する「4ラウンド法(4R法)」です。漫然と危険を話し合うのではなく、段階を踏んで思考を深めることで、参加者全員が納得感のある安全対策を導き出せます。
4ラウンド法の流れと、現場での落とし込み具体例は以下の通りです。
【4ラウンド法の基本ステップと具体例】
- 第1ラウンド(現状把握:どんな危険が潜んでいるか):
「〜なので〜して〜になる」の形式で洗い出します。
例:「通路に資材の端材が散乱しているため、足を取られて転倒し、手首を骨折する危険がある」 - 第2ラウンド(本質追究:これが危険のポイントだ):
洗い出した危険の中から、最も重大な要因にマーキング(絞り込み)を行います。
例:「通路上の端材放置による歩行時の足元不安定」 - 第3ラウンド(対策樹立:あなたならどうする):
実現可能で実効性のある具体的な対策案を出し合います。
例:「作業開始前に端材を専用回収ボックスへ移動し、通路幅80cmを確保する」 - 第4ラウンド(目標設定:私たちはこうする):
全員で実践するスローガン(チーム行動目標)を決め、指差呼称に落とし込みます。
例:「通路の端材ゼロで足元ヨシ!」
このように、「誰が・何を・どうするのか」まで掘り下げて言語化することが、実効性のあるKYTの第一歩となります。