Cvtケーブル許容電流と選定の罠!現場事故を防ぐ低減係数と早見表の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。
幹線設計の実務において、設計者が最初に参照するのが日本電線工業会規格であるJCS0168規格許容電流や、電気設備のバイブルである内線規程許容電流の数値です。しかし、規格書に記載された数字はあくまで「周囲温度40℃」「単独布設」などの標準環境を前提とした基底値に過ぎません。
実務で頻繁に採用される38sq、60sq、100sqを例に、敷設方式ごとの許容電流の乖離を比較したのが下表です。開放空間であるCVTケーブル気中暗渠敷設と、放熱が著しく制限されるCVTケーブル管路布設許容電流とでは、許容できる電力量に決定的な差が生じます。
項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価CVT38sq許容電流気中暗渠:165A
管路布設:130A定格ブレーカ容量:100A〜125A小規模工場の動力盤供給用。管路布設時は125A遮断器で安全マージンが極限に達するため要注意。CVT60sq許容電流気中暗渠:215A
管路布設:175A定格ブレーカ容量:150A〜175A最も多用されるサイズ。温度低減係数(0.89)が入ると管路敷設の実効値は155A程度まで下落する。CVT100sq許容電流気中暗渠:300A
管路布設:240A定格ブレーカ容量:200A〜225Aメインフィーダー用。225Aフレームの遮断器を組み合わせる際、温度・多条の二重低減で見直し必須。温度低減(50℃環境下)低減係数:0.89(約11%減)基底温度40℃運用屋上露出配管やキュービクル内では真夏に50℃〜60℃へ達するのが常態化している。
実務で役立つ網羅的なCVTケーブル許容電流一覧表を作成する際は、カタログの「気中1条」の数値をそのまま写すのではなく、現場の敷設環境を反映した実効値の算出が不可欠です。60sqの管路布設許容電流が175Aだからといって、175Aのブレーカーを過負荷保護なしに直結すれば、過酷環境下ではケーブルが先に音を上げることになります。