膵臓がんの背中の痛みはどこ?肩甲骨と左側の違和感に潜む重大サイン

膵臓がんの背中の痛みはどこ?肩甲骨と左側の違和感に潜む重大サイン

膵臓がんの背中の痛みはどこ?肩甲骨と左側の違和感に潜む重大サインについての疑問解決ガイドをお届けします。

膵臓がんが引き起こす背部痛の発生箇所を理解するには、まず体内における膵臓の配置を知る必要があります。膵臓は胃の後ろ側、背骨のすぐ前という身体の最深部(後腹膜)に位置しています。そのため、膵臓組織に生じた炎症や腫瘍による神経刺激は、お腹側ではなく背中側へと放散する特性(関連痛)を持っています。

患者が痛みを自覚する具体的な場所として、臨床現場から報告される頻度が最も高いのはみぞおちの裏の痛みです。胸椎の下部から腰椎の上部(第10胸椎から第1腰椎付近)に相当し、身体を前後に貫くような重苦しい圧迫感として現れます。さらに、やや上部の肩甲骨の間の違和感として始まる例も多く、「肩甲骨の奥にテニスボールを押し込まれたような不快感」と表現する患者もいます。

加えて、痛む左右の偏りも病変の部位を推測する重要な指標です。日本膵臓学会の知見によると、膵臓は右側の「頭部」、中央の「体部」、左側の「尾部」に分かれています。黄疸が出やすい頭部がんと異なり、膵体部や膵尾部に発生したがんは黄疸が出にくく、神経叢(しんけいそう)を巻き込みながら進展するため、膵臓がん初期症状背中左側に偏った重い鈍痛を引き起こす傾向が顕著です。

病期の進行度と痛みの範囲も相関しています。膵臓癌痛みの部位と進行度を追跡した臨床調査では、早期段階(ステージI〜II)では「なんとなく背中が張る」「凝りがほぐれない」といった軽微な違和感にとどまるものの、周囲の腹腔動脈周囲神経叢へ腫瘍が浸潤し始めるステージIII以降になると、痛みが背中全体や腰部へと広がり、夜間に眠れないほどの激痛へと悪化していきます。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。