ピアスの種類によって、キャッチのロック構造は根本的に異なります。自分のピアスの構造を正しく把握し、適切な手順を踏むことが解決への近道です。
ファーストピアスの場合:
医療用ピアッサーで開けたファーストピアスのキャッチは、初期トラブルでの脱落を防ぐため極めて強固に噛み合っています。外す際は、耳たぶの前側にあるスタッド(飾り部分)を清潔なガーゼやティッシュ越しに指で強く押し戻し、ポストが動かないよう完全にロックします。その上で、後方のキャッチを少しひねりながら、真っ直ぐ後ろへ引き抜くのが基本動作です。どうしても固い場合は、前述のゴム手袋やつまようじの合わせ技を試してください。
ネジ式ピアス(ボディピアス)の場合:
バーベルタイプに代表されるネジ式ピアスが外れない原因の多くは、回す方向の勘違いです。ネジ式キャッチは基本的に「反時計回り(左回り)」で緩む構造になっています。鏡を見ながら作業すると左右の感覚が逆転しやすいため、自分から見てキャッチをどちらに回すべきか冷静に確認しましょう。ボールが小さくて滑る場合は、キャッチ側に小さく切った輪ゴムを巻き付けて回すと驚くほどトルクがかかります。
軟骨ピアスの対処とペンチの使用:
軟骨部分は耳たぶのように皮膚が伸びず、無理な負荷をかけると軟骨膜炎を引き起こす恐れがあります。キャッチが固着した軟骨ピアスには、小型のペンチやプライヤー(先端に布やマスキングテープを巻いて保護したもの)でキャッチ側を固定し、反対側の軸を回す手法が効果的です。ただし、軟骨周辺は視認しにくいため、自力での無理なペンチ操作は避け、友人や専門のピアッシングスタジオに補助を依頼するのが賢明です。