ネット上の投稿や地域コミュニティの生の声を集約すると、大量の油処理を巡る「失敗の現場」が浮き彫りになる。
「実家の片付けで賞味期限が10年切れたサラダ油の一斗缶が2つ出てきた。凝固剤を何箱も買って鍋で温め直そうとしたが、古い油特有の悪臭が部屋中に充満し、途中で頭痛がしてギブアップした」(40代女性・主婦)
「指定ゴミ袋に古新聞を入れて5Lの油を吸わせ、収集所に出した。翌朝、カラスに袋を突かれて道路一面に油が流出。近隣住民と清掃員に平謝りしながら中性洗剤とデッキブラシで半日掃除する羽目になった」(30代男性・一人暮らし)
一般家庭において、10Lを超える油を「可燃ごみ化」しようとする行為は、労力・コスト・近隣トラブルの観点から極めてコストパフォーマンスが悪い。清掃局の職員も「可燃ごみに出せるのは、あくまで日常の調理から出る常識的な範囲(1回あたり500ml〜1L程度)まで。重みで収集袋が破裂すると収集車内部の機械火災や油飛散事故に直結する」と苦渋の表情を浮かべる。大量処理は、可燃ごみではなく「拠点回収」に切り替えるのがスマートな大人の選択だ。