「志望動機がどうしても思いつかないなら、最初から欄が存在しないテンプレートを使えばよいのでは」という疑問を抱く求職者が増えています。WEB上でも『サクレキ』や『レジュ速』といった履歴書作成ツールにおいて、職歴欄を25行程度まで広げて志望動機欄を大胆に省いたPDFダウンロード機能が広く提供されています。しかし、この「志望動機欄なし様式」は、応募する雇用形態や選考ルートによって評価が180度分かれます。
日本における履歴書フォーマットは、2020年から2021年にかけて大きな転換期を迎えました。日本産業規格(JIS)の帳票例から履歴書の様式例が削除されたことを受け、厚生労働省が公表した新しい履歴書様式例では、性別欄が任意記載となったほか、志望動機・特技・自己PRが「志望動機、特技、アピールポイントなど」という1つの大きなフリースペースへ集約されました。
この公的モデルの普及により、近年は個人のアピールポイントに合わせてレイアウトを柔軟に選択できる環境が整っています。アルバイト応募や派遣登録、転職回数が多く職歴行数を20行以上確保したいシニア層であれば、志望動機欄を削って職歴や資格欄を充実させたフォーマットを選ぶことは極めて合理的です。一方で、直接雇用の正社員枠に挑む場合は、依然として「企業への接続理由」を書類上で提示することが最低限のマナーとして求められています。