洗濯機のすすぎ設定を見直す際、誰もが直面するのが「注水すすぎ」と「ためすすぎ」の違いです。標準コースの多くに採用されている「ためすすぎ」は、槽に規定量の水を溜めたら給水を止め、その水の中で衣類を回してすすいだ後に排水・脱水を行う方式を取ります。一方の「注水すすぎ」は、給水を続けながら水流を作り出すため、水の使用量が必然的に増加します。
ここで持ち上がるのが、「注水すすぎを多用すると水道代が爆発的に高くなるのではないか」という懸念です。大手電力会社および各自治体の水道局が公表する上下水道料金データ(1リットルあたり約0.24円〜0.3円換算)に基づき、一般的な8kg〜10kgクラスの縦型洗濯機で比較検証した結果が以下の通りです。
データが物語る通り、注水すすぎによる水道代の増加は、毎日1回フル稼働させたとしても月数百円程度の差額に収まります。SNS等で見られる「水道代が倍になって請求書に青ざめた」という声の背景には、注水すすぎ単体ではなく、1日に何回も洗濯機を回す大型世帯の合算値や、後述する給水トラブルが重なっていたケースが散見されます。