診療情報管理士の平均年収は、全国平均で約330万円〜450万円のレンジに収まります。月給ベースでは20万円〜28万円程度、資格手当は病院の規模により月額5,000円〜20,000円程度が相場です。
この数字を見て「思ったより高くない」と感じるかもしれませんが、職域ごとの格差に目を向ける必要があります。医療事務一般の平均年収が280万円〜320万円前後であるのと比べれば、明らかにベースアップが図られています。年収400万円台後半から500万円以上の高待遇を勝ち取っている層には、明確な共通項が存在します。
第一に、特定機能病院や300床以上のDPC対象急性期病院に勤務している点です。診療報酬制度において「診療録管理体制加算」を算定するためには、専任の診療情報管理士の配置が施設基準として義務付けられています。病院側にとって管理士の確保は収益増に直結するため、手当や基本給で優遇される構造が確立しています。
第二に、コーディング業務にとどまらず、経営戦略室や情報システム部門でデータアナリストとして機能している点です。「どの診療科のどの術式が病院経営に貢献しているか」「病床稼働率と平均在院日数の最適バランスはどこか」をデータで経営陣に具申できる人材は極めて希少であり、役職手当を含めて年収550万円を超える待遇でヘッドハンティングされる例も見られます。