「今月の胸の張りはいつもと違う」「生理予定日なのに胸が張ったまま生理が来ない」という事態に直面したとき、もっとも頭をよぎるのは妊娠の可能性です。実際、妊娠超初期(妊娠3〜4週頃)にも胎盤のもととなる絨毛組織からhCGホルモンが分泌され始め、プロゲステロンの分泌がストップせずに維持されるため、乳房の強い緊迫感が生じます。
両者の自覚症状は非常に酷似していますが、臨床データと詳細な経過観察を照らし合わせると、いくつかの決定的な相違点が浮かび上がります。
女性外来の診療記録やアンケート調査においても、「いつものPMSだと思っていたら、生理予定日を過ぎても胸の張りが全く引かず、むしろ乳頭がジンジン痛み出して妊娠に気づいた」という手記や体験談は枚挙にいとまがありません。ただし、ホルモンバランスの感受性には大きな個人差があるため、自覚症状だけで白黒をつけるのは禁物です。確実な判定を得るには、生理予定日の1週間後から使用可能な一般用妊娠検査薬、あるいは生理予定日当日から判定できる早期妊娠検査薬を正しい手順で使用することが鉄則です。