クーロン城(九龍城砦)の現在と解体の真相!東洋の魔窟と呼ばれた理由

クーロン城(九龍城砦)の現在と解体の真相!東洋の魔窟と呼ばれた理由

クーロン城(九龍城砦)の現在と解体の真相!東洋の魔窟と呼ばれた理由の特集記事をお届けします。専門的な知識が詰まっています。

かつて「東洋の魔窟」と呼ばれたクーロン城の跡地は、2026年の現在どうなっているのでしょうか。結論から言えば、現在の跡地は清朝様式の優美な庭園である「九龍寨城公園(Kowloon Walled City Park)」として完全に再生されています。

1995年12月に開園したこの公園は、かつての暗黒街の面影を感じさせないほど穏やかな緑に包まれています。しかし、敷地内の中心部には歴史の痕跡がしっかりと保存されています。

  • 清朝時代の役所「衙門(がもん)」:クーロン城の内部に埋もれていた1847年建造の歴史的建物が修復され、敷地内の中央に現存。展示スペースとして当時の歴史資料を公開。
  • 南門の遺跡と石額:解体工事の際、地面深部から発掘された旧南門の基礎遺構と「九龍寨城」と刻まれた花崗岩の石額。香港の法定古跡に指定。
  • 巨大な縮尺模型:解体直前の九龍城砦の過密なビル群を忠実に再現したブロンズ製の立体模型や、当時の間取りを再現したパネル展示。

また、近隣の旧啓徳空港跡地周辺は近年、地下鉄MTR屯馬線の「宋皇臺(ソンウォンタイ)駅」や「啓徳(カイタック)駅」の開業、さらには大型複合商業施設やスポーツパークの建設など、近代的な再開発が急速に進んでいます。かつて航空機が屋根すれすれを飛んでいたエリアは、香港屈指の新しい都市拠点へと生まれ変わりつつあります。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。