誰もが羨むおしどり夫婦に見えた2人でしたが、結婚生活はわずか4年で幕を閉じます。1992年9月、2人は正式に離婚を発表。記者会見の際、さんまが額に「バツ」と書いて登場したシーンは今なお語り継がれる名場面です。
離婚に至った決定的な理由は、「家庭像に対する根本的な価値観のズレ」でした。
明石家さんまは家庭において「家に帰ったら温かいご飯があり、妻が迎えてくれる普通の家庭」を望んでいました。一方、大竹しのぶは日本演劇界に欠かせない稀代の天才女優です。結婚後も舞台への情熱は衰えず、ハードな稽古や地方公演などで家を空ける日が増えていきました。
「家庭に入ってほしい夫」と「表現者として板の上に立ち続けたい妻」。お互いに浮気や金銭トラブルといった明確な過失があったわけではなく、お互いの生き方を妥協できなかった結果の円満な決断だったといえます。2人は衝突を繰り返す夫婦でいるよりも、互いの才能を認め合える友人関係に戻る道を選びました。