「伴走者」という言葉の原点は、パラ陸上や視覚障害者のマラソン競技におけるガイドランナーにあります。コースの状況や周囲の選手との距離、給水のタイミングなどを声と手の感覚で伝え、ランナーが全力を出し切れるようサポートする重要なパートナーです。
競技における視覚障害者の伴走者ルールは非常に厳格に定められています。選手と伴走者は「絆」と呼ばれる約30〜50cmのロープを握り合って走りますが、伴走者が選手の前を走って引っ張ることや、選手より先にフィニッシュラインを踏む行為は失格の対象です。あくまで主役は選手本人であり、伴走者は「選手の目となり、リズムを整える黒子」に徹しなければなりません。
なお、マラソンの伴走者に国家資格のような公的免許は不要ですが、安全かつ円滑に誘導するための専門技術が求められます。日本ブラインドマラソン協会(JBMA)などが主催する養成講習会を受講し、ランナーへの声掛けの技術やコーナーワークの誘導法を習得した認定ガイドランナーが各地の大会で活躍しています。