「可愛いから」「SNSで見かけて癒やされたいから」という感情だけで購入ボタンを押す前に、以下のチェックリストを冷徹に確認してください。一つでも妥協がある場合、お迎えは見送るのが人間と鳥双方にとっての誠意です。
まず第1に、アレルギーの問題です。ウロコインコは白色オウムやオカメインコに比べれば脂粉(フケのような粉)の量は格段に少ないとされます。しかし、ゼロではありません。羽毛や排泄物の乾燥粉塵によるアレルギー反応で呼吸困難に陥り、泣く泣く手放すケースは実在します。購入前に鳥カフェやブリーダー宅を訪問し、密閉空間で数時間触れ合ってもアレルギー症状が出ないかを生体テストしておくべきです。
第2に、家族全員の完全な同意と生活スタイルの合意です。インコは群れの全員の空気を敏感に察知します。家族の中に一人でも「鳴き声がうるさい」「部屋が汚れる」と嫌悪感を示す人間がいれば、インコは強い敵対心や攻撃性を抱くようになります。部屋の壁紙をかじられる、フンをカーテンに落とされる、テレビの音をかき消す呼び鳴きが発生するといった事態を家族全員が笑って許容できるキャパシティがなければ、家庭崩壊の引き金になりかねません。
第3に、突発的な医療費を支払える経済的余力です。エキゾチックアニマルの診療は全額自己負担の自由診療です。誤飲による開腹手術や、重度の感染症による入院治療では、一度に10万円〜20万円以上の請求書が届くことも珍しくありません。毎月の高品質ペレット代やエアコンを24時間フル稼働させる電気代(適正室温22〜28℃の維持)に加え、緊急用医療費を常にプールしておく責任があります。