『Hero』の誕生は、2016年リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックのNHKテーマソング制作という大プロジェクトから始まりました。プロデュースを手掛けたのは、安室奈美恵の数々の名曲を生み出してきたプロデューサーの今井了介氏と、新進気鋭のクリエイターSUNNY BOY氏のタッグです。
楽曲制作にあたり、制作陣が徹底的にこだわったのは「スポーツのダイナミズム」と「静かな祈り」の共存でした。イントロから前半にかけては、ストリングスとピアノを基調とした厳かで神聖なスローテンポで進行します。これは、孤独な練習を重ねて大舞台のスタートラインに立つアスリートの研ぎ澄まされた集中力や緊張感を表現したものです。
そこから一転、サビに向かってフロアライクなダンスビートと壮大なオーケストレーションが重なり、感情が一気に解き放たれるドラマティックな展開が生まれます。安室奈美恵本人の伸びやかで力強いハイトーンボイスが乗ることで、スタジアム全体が一体となる圧倒的な推進力を持つアンセムが完成しました。