ハクビシンは完全な夜行性であり、日没とともに採餌活動を開始し、夜中の22時から早朝4時頃にかけて最も活発に行動します。昼間は外敵から身を守れる暗く温かい場所で休息を取るため、断熱材が敷き詰められ雨風を完全にしのげる住宅の屋根裏は、彼らにとって理想的な営巣環境となってしまいます。
生態系におけるハクビシンの繁殖期の習性は、明確な季節性がなく一年中出産が可能であるという点に最大の特徴があります。とりわけ春から秋(3月〜10月頃)にかけて出産のピークを迎え、1回に2〜4頭の幼獣を産み落とします。一度屋根裏を安全な産座と認識すると、親子何世代にもわたって同じ屋根裏を使い続ける「強い執着性」を発揮するため、自然にいなくなることはまずありません。
さらに深刻なのが「ため糞」と呼ばれる習性です。ハクビシンは縄張り内の特定の場所を決めて排泄を繰り返すため、天井板の一箇所に数十キロもの糞尿が堆積し、最終的には天井板が抜け落ちて強烈な異臭とウジ・ダニが室内に降り注ぐという破滅的な住環境破壊を引き起こします。