男子プロテニス協会(ATP)が管轄する世界各地のツアーは、年間を通じて地球を何周もする過密スケジュールで進行する。幼い子どもを連れての移動や時差調整は過酷そのものだ。長年ウェア契約を結ぶユニクロのグローバルなバックアップを受けつつも、遠征先での生活基盤を支えるのは家族の力にほかならない。
ツアー合間の移動中やホテルでの束の間のひとときに、家族が見せる穏やかな笑顔がどれほど大きな救いとなっているか。周囲のスタッフも「彼女が帯同することで、試合後の気持ちの切り替えが格段に早くなった」と口を揃える。孤独な戦いが続くツアーにおいて、家族の存在は最大のエネルギー源となっているのだ。