2026年代前半に世界を襲った輸入車中古相場の狂乱は、すでに過去の話だ。当時、新車の納期遅延と投資マネーの流入が重なり、新車価格を超える乗り出し価格が当たり前のように横行していた。しかし2026年現在、供給チェーンの完全復旧と金利環境の変化に伴い、市場は冷や水を与えられたように沈静化している。
だからといって、ポルシェ全体の価値が暴落したわけではない。むしろ他のラグジュアリーブランドが大幅なリセールバリュー低下に苦しむ中、ポルシェの残価率は異次元の高さを維持している。投機目的のバブルが弾け、本来の耐久性とブランド力という地力がむき出しになった結果と言えるだろう。