しかし、順風満帆だったわけではない。GIGAスクール構想以降、全国の自治体で端末の導入は進んだものの、教員のITスキルや家庭環境による「活用格差」が深刻化している。2026年の現在も、この問題は教育現場の重い課題として横たわる。
西小学校が取ったアプローチは極めてシンプルだった。それは「教員がすべてを教えようとしない」こと。技術的なトラブルが発生した際、クラス内の得意な児童が「ミニ先生」としてサポートする体制を作った。教員はファシリテーターに徹し、技術の習得は子どもたちの相互学習に委ねることで、指導側の負担軽減と児童のリーダーシップ育成を同時に実現したのだ。