騒動の発端となったのは、2019年11月にフリーライターの飯塚玲児氏が配信した電子書籍『草津温泉 漆黒の闇 5』でした。同書の中で、当時草津町議会議員を務めていた新井祥子氏が「2015年1月8日、町長室で黒岩信忠町長から性被害を受けた」という趣旨の手記・告白を掲載。地方自治体のトップによる密室での権力乱用スキャンダルとして、瞬く間に世間の耳目を集めました。
告発を受けた草津町議会は騒然となり、町長側は即座に「完全な事実無根であり、町政に対する冒涜」として全面否定。議会の品位を傷つけたとして新井氏への懲罰動議や除名処分(後に県審決で取り消し)が相次ぎました。
その後、地方自治法に基づくリコール(解職請求)の住民投票が2026年12月6日に行われ、有権者による圧倒的多数の賛成(賛成2,542票、反対208票)をもって新井氏の失職が決定しました。しかし、このリコール劇は外部から「女性議員に対する口封じ・セカンドレイプ」と誤認され、草津町全体への激しい風評被害を生む引き金となってしまったのです。