尿道カテーテル留置における最大の医学的課題の一つが、カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)の予防である。厚生労働省のガイドラインや最新の感染対策マニュアルに基づき、日本の医療機関では閉鎖式導尿バッグの導入や無菌操作の徹底が進められてきた。
日本泌尿器科学会の知見でも示されている通り、必要以上の長期留置を避け、手術翌日などの早期抜去を目指すプロトコルが定着している。カテーテルを早期に外すことは、感染リスクを劇的に低減させるだけでなく、患者の早期離床(歩行開始)を促し、静脈血栓症などの術後合併症予防にもつながる。周術期管理全体の質が向上したことで、安全で快適な術後回復が実現されている。