私立中学校や高校でスーツ型のブレザー制服へとモデルチェンジする動きが全国的に広がる今、巣鴨高校の制服はどのように位置づけられているのでしょうか。結論から言えば、同校では現在も創立以来の誇りである黒の詰襟学生服(学ラン)が堂々と受け継がれています。ボタンを留めた立ち襟の凛々しい姿は、巣鴨生のアイデンティティそのものとして深く定着しています。
保護者がとりわけ気をもむ「校則の厳しさ」については、昭和から平成初期にかけて囁かれた過度な締め付けのイメージから大きく変化しています。かつては襟元のホックや頭髪のミリ単位の指定など厳しい指導が話題に上りやすい時代もありましたが、現在の指導方針は「他者に不快感を与えない品位と清潔感」を重視する実践的なマナー教育へと成熟しました。
毎日の登校時に生徒自らが身だしなみを自律的に整えることが求められ、街中での着崩しやだらしない着こなしを厳格に戒めつつも、生徒の個性を頭ごなしに否定するような過度な指導は見られません。硬派な学風を守りながらも、時代の要請に応じた柔軟さを兼ね備えているのが現在の巣鴨高校の日常です。