一般的なジュニアの入所プロセスは、自ら履歴書を送るか、親族が応募してオーディションを受ける形が大半を占めます。しかし、京本大我の入所きっかけは事務所の歴史の中でも極めて珍しい「直接指名スカウト」でした。
小学5年生の時、家族で訪れたハワイの和食店で、店主と一緒に撮影した記念写真が運命の歯車を回します。その和食店は、当時事務所の社長であったジャニー喜多川氏も贔屓にしている馴染みの店でした。偶然来店したジャニー氏が店内に飾られていた写真を見た瞬間、「この子は誰だ」と目を留め、店主を通じて京本家へ接触。直接自宅の固定電話に「レッスンを見に来ないか」とオファーを入れたのです。
当時、ハワイでジャニー氏の目に留まった理由について、ファンの間では「父親のコネクションではないか」と囁かれることもありました。しかし、ジャニー氏は写真を見た当初、その少年が京本政樹の息子であるとは知らなかったと伝えられています。何千人もの原石を見抜いてきた稀代のプロデューサーの直感を動かしたのは、飾られていた写真から溢れ出ていた彼自身の天性の華でした。2006年5月、ジャニーズJr.に入所すると、わずか数か月後にはKAT-TUNの東京ドーム公演のバックへ立ち、ユニット「Kitty Jr.」のメンバーに抜擢されるなど、周囲も瞠目するスピードで表舞台へと踏み出しました。