道路舗装工法において、プライムコートとは路盤(クラッシャランや粒調砕石などの半たわみ性材料)の表面にアスファルト乳剤を散布・浸透させる工法を指します。道路構造の最下層から積み上げられる路盤工の直後に実施される極めて重要な工程です。
プライムコートが果たす主要な役割は、主に以下の4点に集約されます。
1. 路盤表面の保護と締固め保持
仕上がった路盤表面の微粒子をアスファルト分で結合させ、工事用車両の通行による路盤の荒れや砂利の飛散を防ぎます。
2. 防水性の向上(雨水の浸入防止)
アスファルト乳剤が路盤の隙間に浸透して皮膜を形成することで、雨水が路盤や路床へ浸透して支持力が低下する現象(軟弱化)を強力に防止します。
3. 地下水の上昇防止(毛管水遮断)
下部からの毛管現象による水分上昇を遮断し、舗装内部の水分トラブルを未然に防ぐ役割を持ちます。
4. アスファルト層との接着性(なじみ)の確保
未処理の砂利層に直接高温のアスファルト合材を敷き均すと十分な密着が得られません。プライムコートが介在することで、路盤と基層・表層との密着性が飛躍的に高まります。