影文字を描く際、最も重要となるのは「仮想の光源(光が当たっている位置)」を1箇所に決めることです。文字が立体的に見えない、あるいは不自然に歪んで見えてしまう原因の多くは、文字のパーツごとに影の向きがバラバラになっている点にあります。
基本となる光と影の設計手順は極めてシンプルです。
まず、文字の「左上」に太陽や照明などの光源があると仮定します。この場合、光の当たらない「文字の右側」と「文字の下側」のすべての線に沿って影を描き足していきます。横線であれば下側に、縦線であれば右側に影をつけるのが鉄則です。
レタリング初心者におすすめの手順は以下の3ステップです。
- ベースとなる文字を書く:通常のサインペンやボールペンで、ベースとなる文字を少し太めに書きます。
- 影のラインを平行に引く:ベース文字の右側・下側の輪郭から、わずかに(1〜2mm程度)離した位置に同じ傾きで平行線を引きます。
- 隙間を塗りつぶす(または隙間をあける):影のラインと本体の隙間をグレーなどの薄い色で塗りつぶすか、あえて白い隙間(スリット)を残すことで、浮き上がったような立体効果(ドロップシャドウ)が完成します。
まずは紙の端に小さな太陽マークを左上に描き、そこから光が放射状に当たっている様子を意識しながらペンを動かすと、迷わずに正しい位置へ影を落とすことができます。