彼女の取材活動の核となっていたのが、報道写真家・ジャーナリストの佐藤和孝とともに歩んだ報道機関ジャパンプレスでの現場作業だった。大手メディアの枠組みにとらわれず、自らの足で現地に入り、自らの目で確かめる独立独歩の姿勢を貫き通した。
アフガニスタン紛争やイラク戦争など、常に世界で最も危険とされる暗部に足を踏み入れながらも、その取材手法は冷徹なミリタリー分析とは一線を画していた。「なぜ戦うのか」ではなく「だれが傷ついているのか」。同業のジャーナリストたちが目を見張るほどの細やかな共感力こそが、彼女の戦場ジャーナリズムにおける最大の武器であり、世界中の過酷な現場で人々の心の扉を開ける鍵となっていた。