1970年代後半、ビューティ・ペア(ジャッキー佐藤・マキ上田)が巻き起こした空前の女子プロレスブームを引き継ぐ形で結成されたのが、ナンシー久美さんとビクトリア富士美さんによるタッグチーム「ゴールデン・ペア」です。レコードデビューを果たし、試合会場には黄色い声援が飛び交うなど、彼女たちはまさに時代のアイコンでした。
ダンプ松本さんが前座で苦闘していた頃、メインイベントで輝いていたのがこのゴールデン・ペアでした。当時の全女黄金期エピソードとして有名なのが、リング設営から先輩の身の回りの世話までをこなす下積み時代の過酷さです。松本香時代のダンプさんは、華やかなスポットライトを浴びるナンシー久美さんらの試合をリングサイドで見つめながら、プロとしての魅せ方や観客の感情を揺さぶる術を徹底的に吸収していきました。