画面で見せる荒々しい姿からは想像がつかないかもしれませんが、六平直政の真骨頂の一つが彫刻・芸術におけるプロフェッショナルな実力です。武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻専攻修了という学歴は伊達ではなく、在学中には数々の公募展で入選を果たしています。
石彫や木彫を中心に大作を手がけ、彫刻界の登竜門とされる展覧会での受賞歴も誇ります。役者として多忙を極めるようになってからも自身のアトリエを保持し、時間を見つけてはノミや金槌を握り創作活動を続けてきました。
美術番組やバラエティ番組にゲスト出演した際に見せる、古今東西のアートに対する深い造詣と論理的な解説は、専門家からも一目置かれています。「役を造形する作業と、木や石を削り出して命を吹き込む彫刻の作業は根本で繋がっている」と語る通り、美術で磨かれた観察眼と空間把握能力が、彼の緻密な演技設計の土台となっています。