この壮絶な体験は、後に彼自身の手によって克明な文体に昇華された。著書であるエッセイ集『蘇える変態』には、病室で味わった絶望感や身体の痛み、そして死と隣り合わせの状況で見つめ直した人間ドラマが率直につづられている。単なる美談として片付けない生々しい記述は、多くの読者の心を強く揺さぶった。
痛みに悶えながらもユーモアを忘れず、己の弱さやエロティシズムすらも笑いに変える独特の語り口。そこには、壮絶な闘病記でありながらも、一人の人間として生きようとする強靭な意志が溢れていた。芸能界という華やかな表舞台から一転、死の淵に立った経験が、彼の表現者としての深みを格段に増させたことは疑いようもない。