廃油処理をめぐるトラブルの多くは、「可燃ゴミの出し方」と「リサイクルルートの誤解」に起因しています。
大半の自治体において、吸着・凝固させた廃油は「可燃ゴミ(燃やすごみ)」として回収されます。しかし、液状のままペットボトルやビンに入れてゴミステーションに出す行為は、収集車(パッカー車)のプレス時に容器が破裂し、作業員への直撃や路面汚損を引き起こすため、多くの自治体で条例違反または収集拒否の対象となっています。
一方で、近年の脱炭素化に伴い、使用済み油のリサイクル回収(資源化)を推進する動きが全国の自治体や大手スーパー(イオン、イトーヨーカドー等)で急速に拡大しています。
家庭から回収された使用済み食用油は、航空機の持続可能燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)やバイオディーゼル燃料(BDF)、工業用石鹸へと100%再資源化されます。リサイクルに出す手順は極めてシンプルです。
【資源回収への出し方ルール】
・油が完全に冷めた後、天かすなどの揚げカスを茶こしやペーパーでしっかりろ過する。
・水洗いで完全に乾かしたペットボトル(油漏れ防止のためフタが閉まる容器)に注ぎ入れる。
・回収拠点の専用ボックスにボトルごと投入する(拠点によっては中身のみ移し替え)。
※注意点:ドレッシングなどの調味料が混ざった油や、動物性油脂(ラード・ヘット・バター等)は凝固点が高くリサイクルプラントを詰まらせるため、資源回収には出せません。