新居浜太鼓祭りの最大の見せ場である「かきくらべ」において、大江太鼓台の強さは際立っています。車輪を外し、かき棒だけを肩に乗せて太鼓台を担ぎ上げる「差し上げ」では、重さ3トンの車体が完全に静止したまま天高く持ち上げられます。
この極限のパフォーマンスを成立させているのが、太鼓台の四隅に乗る指揮者の存在です。激しく揺れる太鼓台の上で華麗に身を乗り出し、鳴り響く太鼓のリズムに合わせてホイッスルや身振り手振りで150人以上のかき夫へ的確な指示を送ります。指揮者の気迫に呼応してかき夫たちが一斉に力を込める瞬間の一体感は、観る者に鳥肌が立つほどの感動を与えます。