日本列島を巡る季節のサイクルに合わせて、庭やバルコニー、公園で見頃を迎える植物たちはそれぞれの環境に適した咲き方を披露してくれます。
【春の花:代表品種と芽吹きのエナジー】
三月下旬から四月にかけては、ソメイヨシノをはじめとする桜が一気に開花し、街全体が淡いピンク色に包まれます。足元ではチューリップやラナンキュラス、芳香あふれるヒヤシンスが花壇をカラフルに彩ります。春の花は色彩のバリエーションが非常に豊かで、眺めるだけで気分を前向きにしてくれる生命力に満ちています。
【夏の花:開花時期と力強い耐暑性】
日差しが強烈になる初夏から盛夏にかけては、暑さに強い品種が主役となります。六月に見頃を迎える紫陽花がしっとりとした情緒を醸し出した後、七月中旬から八月にはヒマワリやサルスベリ、エキゾチックなハイビスカスが本格的な開花期に突入します。朝の時間帯に凛と開くアサガオやハスも見逃せない夏の風物詩です。
【秋の花:見頃スポットを巡る癒やしの季節】
秋風が心地よい九月から十一月は、行楽地や植物園の花畑が賑わいます。全国各地の高原や河川敷に広がるコスモス畑や、一面を真紅に染め上げる彼岸花(曼珠沙華)の群生、街角に甘い香りを漂わせるキンモクセイなど、五感で季節の深まりを堪能できるスポットが目白押しです。
【冬の花:庭植えにおすすめの耐寒性品種】
植物が休眠する冬でも、寒さに負けず咲き誇るタフな品種があります。花壇や庭植えとして最も頼りになるのが、晩秋から翌春まで次々と咲き続けるパンジー・ビオラです。日陰や寒冷地でも健気に咲くクリスマスローズ(「冬の貴婦人」と称される)や、清らかな佇まいの水仙、庭木として鮮やかな紅色を放つサザンカ・寒椿を取り入れれば、冬枯れの景色が華やぎます。