沖縄の年中行事の中でも、とりわけ親族が集う二大行事が「清明祭(シーミー)」と「旧盆」です。シーミーの季節になると、普段は静かな墓地群がピクニック会場のような賑やかさに包まれます。「亀甲墓(きっこうばか)」と呼ばれる大きな墓の前にシートを敷き、豚三枚肉や揚げ豆腐、かまぼこなどがぎっしり詰まった重箱を開けて親族みんなで食事を楽しむ姿は、他県の人々を驚かせる沖縄ならではの光景と言えるでしょう。
一方の旧盆は、家族だけでなく地域全体が熱気に包まれる3日間です。初日のウンケーでご先祖様をお迎えし、中日のナカビには親戚回りをして仏壇に線香をあげます。そして最終日のウークイには、あの世のお金とされる「ウチカビ」を焼き、ご先祖様を無事送り出す感動的な儀式が行われます。深夜まで響く道ジュネーのエイサーと太鼓の音は、生きている者とご先祖様が一体となって踊る、島の命の祭典そのものです。